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「えっ、俺がですか?」
「そうだ、お前だ」
「わ、解りました......」
俺、完全に貧乏くじ引いてんな......
自ら好んで引いたとしか言いようが無い。
そして従順にも、言われるがままに扉を開けた。
キー......
5人は顔を引きつらせながら、銃口を管理室の扉の先に向ける。
殺られる前に殺ってやる!
その意気込みだけは立派だ。
しかし......
予想に反して、管理室の中に人影は無かった。
藻抜けの殻だ。
「あれっ、誰も居ないみたいっすよ」
扉を開けた兵士は、一瞬安堵の表情を浮かべる。
そしていち早く管理室の中に入り込んだ。
やはり、どこを見渡しても人の姿は無かった。
ところが、
「あれ、なんだ? 柱にホースが巻き付いてる」
よくよく見れば、柱にホースが縛り付けられており、そのホースの先端は、床の穴の下へと続いているでは無いか。
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