第二十六章 サバイバル

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「えっ、俺がですか?」 「そうだ、お前だ」 「わ、解りました......」 俺、完全に貧乏くじ引いてんな......  自ら好んで引いたとしか言いようが無い。 そして従順にも、言われるがままに扉を開けた。 キー...... 5人は顔を引きつらせながら、銃口を管理室の扉の先に向ける。 殺られる前に殺ってやる! その意気込みだけは立派だ。 しかし...... 予想に反して、管理室の中に人影は無かった。 藻抜けの殻だ。 「あれっ、誰も居ないみたいっすよ」 扉を開けた兵士は、一瞬安堵の表情を浮かべる。 そしていち早く管理室の中に入り込んだ。 やはり、どこを見渡しても人の姿は無かった。 ところが、 「あれ、なんだ? 柱にホースが巻き付いてる」 よくよく見れば、柱にホースが縛り付けられており、そのホースの先端は、床の穴の下へと続いているでは無いか。
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