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「『大要塞』の明かりを消す方法が一つだけあるぞ」
大地の目がピカリと光る。
上げたり、下げたり......
それはまるで、美緒と圭一の反応を楽しんでいるかのようだった。
認めたくは無いが、現時点においてこのパーティーの主導者は、完全に大地が勝ち取っていた。
美緒も圭一も決して凡人ではない。
しかしこの大地たる者...... 二人より更に一枚上手である事を認識せざるを得なかった。
この男......
やはり只者では無かった。
「そっ、そんな方法が有るのか?!」
圭一の声は情けない程に裏返っている。興奮を隠し切れないのだろう。
「教えて欲しいか?」
「あっ、当たり前だ!」
「だったらお前らも食え」
大地は自らが食べ続けているカプセル状のサプリメントを、二人に差し出した。
「......」
「......」
互いに顔を見合わせたまま、無言の二人。
どうする?
どうしましょうか?
そんな会話を目で送り合っているのだろう。
「おいおい、俺だってこの袋から取り出してさっきから食ってんだろう。
別に一個一個、選んで取り出したりしてないぞ。
これから行うミッションは、かなりのエネルギーを消耗する。
娘を時間内に救出したいなら、さっさと飲め」
「......解った」
「解ったわ」
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