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そして
80m/100mの地点。
おっと......
手頃なのが有ったぞ......
重さにして20キロ程度。
何とか持って走れそうだ。
目的地たる底無し沼までは、あとたったの20m。
未だ人間ウェポンの姿は見えない。
なんだ......
楽勝じゃねえか。
決して油断している訳では無いが、未だ姿を見せぬ刺客に、若干の気の緩みが生じた感は否めない。
圭一は岩の前でしゃがむと、それをゆっくり持ち上げた。
あら、よっこらしょ!
意外と重いぞ......
でもこれくらい重くないと、身体が沈まんからな......
スタスタスタッ......
スタスタスタッ......
さてと......
行くとしよう。
スタスタスタッ!
スタスタスタッ!
ん、なんだ?
足音?
まっ、まさか?!
ダダダダダッ!!!
ダダダダダッ!!!
しまった!
とうとう来やがった!
見れば、
五つの影が、もの凄い勢いでこちらに向かって押し寄せて来ている。
そして瞬きする度に、その姿はどんどん大きくなっていった。
何なんだ、こいつらは?!
時速60キロ?
そんなもんじゃ無い!
まるでドラッグカーだ。
「キェーッ!」
「ンガー!」
「グワーッ!」
「テイーッ!」
「シャーッ!」
何やら意味不明の雄叫びを上げながら、5つの生命体が押し寄せてくる。
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