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すると、
ガサッ、ガサッ、ピタッ。
突然、人間ウェポンの足音が止まった。
見れば、1体が......
「グエッ、ガガガ......」
なんと2人が隠れる岩影に顔を出し、じっとこちらを見詰めているでは無いか!
まっ、まずい!
動いたらバレる......
ウェポンは尚も、微動だにせず、ただじっとこちらを見詰めている。
美緒は息を止め、心臓の鼓動すら止める覚悟で全てをフリーズさせる。
尚も見詰める。
そして尚も見詰める。
早くあっち行け......
息が続かない......
ガサッ、ガサッ、ガサッ
なんとウェポンは更に近寄って来る。
3m、2m、1m......
「ガガガガガ......」
そして50cm。
気付けば、その顔は美緒の顔の目の前にあった。
「こっ、こんにちわ」
「グワッ、グワッ、グワッ! ガガガガガ!」
「不味い、見付かっちゃった! ハッ、ハッ、ハッ」
美緒が訳も解らず、笑ってしまったその時だった。
バチンッ!
突如、『大要塞』で大きな音が立ち上がると、次の瞬間には、光と言う光全てが暗黙と言うベールに包み込まれた。
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