第二十七章 最強兵士

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タッ、タッ、タッ タッ、タッ、タッ その音を聞き付けた2体のウェポンが、素早く先回りし、丘の頂上で美緒を待ち受ける。 はっ、早い! 美緒はすかさず、銃口を2体に向けた。 そして、 バンッ、バンッ! 5mの至近距離からの発砲。しかも敵はこちらの動きが全く見えていない。 にも関わらず、この2体は銃弾を見事にかわし、更には音の出所から、美緒の立ち位置を看破した。 タッ、タッ、タッ! タッ、タッ、タッ! そして、 バサッ! 1体の振り下ろした鋭い爪が、寸分の狂いも無く、美緒の短銃を吹き飛ばす。 あっ! バランスを崩した美緒の身体は、不運にも再び丘の下へと転げ落ちて行く。 再び、スタート地点へと逆戻りだ。 7:15  美緒の脳内ストップウォッチは、そんな時の経過を示していた。 既に3分近くが経過し、未だ1mすら進めていない...... 一体、どうやってこの丘を越えればいいんだ? この丘を越えたところで、安全地帯までは300mもの距離がある。 これはどう考えたって厳しいんじゃ無いか? しかも...... バンッ! バンッ! バンッ! うっ! 銃を奪われていた。
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