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全く...... 下手打ちやがって。
6:00
4分が経過し、『大要塞』の灯りが灯されるまでの時間は残り6分。
大地は何の障害も無く、300mの平地を走り続けて行く。銃弾を受け、もはや自力で動く事すら出来なくなった美緒を置き去りにして.....
美緒を取り囲んだ4体のウェポン。彼らはその動きを止めた。
5:00
あと5分待てば、『大要塞』の灯りが灯される事を彼らは知っている。
また、銃弾を脇腹に受け、身動きが取れない獲物の事も知っている。
4:00
「......」
もはやどうする事も出来ない。
3:00
「......」
美緒の脇腹からは大量の血が流れ落ち続けている。
既に意識は朦朧としていた。彼らが手を下さなくとも、もはや美緒の命は風前の灯火と化していた。
2:00
「......」
そして美緒は意識を失った。
「「「「グエッ、グエッ、グエッ!」」」」
ウェポン達の興奮はいよいよ絶頂へと達する。真っ赤に染まった8つの目は激しく燃え上がり、身体はワナワナと震えている。
1:00
ザッ、ザッ、ザッ
ザッ、ザッ、ザッ
4体のウェポンは満を持して美緒の元へと近付いていった。
5m、4m、3m、2m......
そして、
0:00
バチンッ。
無情にも『大要塞』の灯りは、定刻通り完全なる復旧を成し遂げた。
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