第二十七章 最強兵士

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 ※  ※  ※ 一方、『大要塞』の内側では...... 「圭一!」 「ケイイチサン!」 「エマさん、それにポール!」 奇跡の再開に歓喜する3人が居た。 見れば3人とも、すり傷、青アザが全身を覆い尽くし、圭一に至ってはドロ饅頭ときている。 それはここに至るまでの経緯が、いかに壮絶なるものであったの現れと言えよう。揃って満身創痍だ。 「御大将、外には美緒さんとあいつが居ます!」 突然、圭一が口火を切る。 「あいつって......」 「驚かないで下さい。なんと......秋葉大地です!」 「秋葉大地ッテ......極神島で死んだんじゃナカッタっケ?」 興奮状態の中、思わず顔を見合わせるエマとポール。 「それが生きてたんです。奴は洞窟の中に生息するウェポンの事を知り尽くしてます。やむ無く行動を共にしていたと言う次第です。勿論本意ではありませんが......」 圭一は苦虫を潰したような表情で、経緯を報告した。 「それでお前達は何でここに? やはり......そうなのか?」 そう語ったエマの脳裏に浮かんだもの...... それは他でも無い、ももの顔だった。 「ももちゃんがここに居る事が解かりました。最北の『焼却塔』です。 今何時だ?......もう13時じゃないか! 大変です。ももちゃんが今日の17時に殺されます。 それまでに何としてでも『焼却塔』に辿り着いて救出しなければなりません」
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