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「よし、行くぞ!」
「「了解!」」
エマの掛け声を合図に、さっそうと扉の外へと3人は飛び出していく。
バンッ、バンッ、バンッ!
爆煙が充満し、視界ゼロと化した通路を撃ちまくりながら突き進む3人だった。
銃撃戦を想定し飛び出してみたはいいものの、いざ出てみると、動く物は皆無と言っても過言では無かった。
足元に数え切れない程の赤めいた物体が散乱しているだけだ。
手、足、首......
その物体が、吹き飛ばされた兵士の身体のパーツであった事は言うまでも無い。
ジグゾーパズルのように組み合わせれば、凡そ10体程度の人間模型が出来上がるに違いない。
そんなパーツを蹴り飛ばしながら、遮二無二前進を続ける武者達。邪魔をする者は居なかった。
「この『大要塞』には、300人前後の兵隊が屯してます。そいつらを相手にするには、ちと武器弾薬が乏しいですな」
全力疾走を続けながら、実にクールな表情で現状を語る圭一。
まるで他人事...... そんな口調で語る時の圭一は、必ず何か秘策を持っている。
「で、そのこころは?」
それを知るエマの表情は、薄ら笑みすら浮かべていた。
「よくぞ聞いてくれました。突き当たりを左に曲がれば、50m先に奴等の武器弾薬庫が有ります。
ここは地下じゃないですか。さっき牢屋に連れてかれた時に自分はそれをこの目で見ています。間違い有りません」
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