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「な、な、な、な、なんだ?!」
どう考えても答えは一つしかない。
圭一は恐る恐る顔を後ろに向けてみた。
すると.......
ゴゴゴッー!
なんと激しい炎の塊が、ところてんの如く筒の中を物凄い勢いで圭一の尻に押し迫って来ているではないか!
「のうわぁー!」
なんと、それまで排気管にずっぼりとはまっていた圭一の腰が、爆風に押し出された。
パコンッ。
「抜けた!」
そして、
ドタンッ!
「圭一遅かったな。何やってたんだ?」
「圭一サン、尻に火がついてマスヨ」
「熱いっ、熱いって!」
すかさず床に置かれていた消火器で、火を消しに掛かるポール。
「ゲホッ、ゲホッ、もういいって!」
気のせいか、消火器のノズルは、圭一の尻ではなく、顔に向けられているような気もするのだが。まぁ、気のせいなのであろう。
「息が出来ん......」
地べたにうずくまる圭一だった。
「よし、とっとと装備して散歩に出掛けるぞ!」
いつまでも遊んでいる場合ではない。途端にエマの顔が引き締まる。
「リョウカイ!」
「御意!」
ライフル、短銃、手榴弾、プラスチック爆弾、ナイフ......3人は瞬く間に、装備を重ねていく。
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