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今、エマ達が身に付けた兵器類......
これらは全て最新中の最新兵器。光り輝いている。
敵兵もこれと同じ装備な訳で、喜んでばかりもいられない。
油断したら必ず殺られる......そう覚悟せざるを得なかった。
「さあ、片っ端から爆破して行くぞ! これ以上秋葉秀樹の思うようにはさせん!」
「「行きましょう!」」
バタンッ。
扉を乱暴に開け、勢いよく武器弾薬庫から勇躍していく3人。向かう先は最北の『焼却塔』に他ならない。
武器弾薬庫から一歩外へと足を踏み出すと、そこは正に地獄絵図。ガス爆発の影響で全てが火の海と化していた。
爆発で手足が吹き飛び、身動きが取れなくなった者も、やがて意識を残したまま炭へと化していく。
「う、う、う、うぇ......」
奇妙な呻き声だ。
倒れた柱に内蔵を潰され、恨めしそうな目で3人を見詰める年若き兵士も、次の瞬間には二次爆発が起こり、その頭はもげて床を転がっていた。
ゴロゴロゴロ......
胴から離れてもなお、二つの目は3人の影を追っている。
そんな阿鼻叫喚の世界を、3人は軽快なステップで屍を飛び越え、突き進んでいった。
バタンッ。
ゴロゴロゴロ......
ドッカーン!
「よっしゃあ!」
部屋が現れる度、3人は手榴弾を転がし爆破していく。
この時点ですでに『大要塞』の約4分の1がエマ達の手に寄り壊滅状態と化していた。
正に『向かうところ敵なし』
『やりたい放題』と言えよう。
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