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しかし......
そう簡単にこの『大要塞』が墜ちる訳も無かった。勢いだけで攻略出来る程、甘くは無い。
今、この『大要塞』に続々と集まりつつあった。
命を惜しまぬ彼女らが......
※ ※ ※
14:00
ももの命の灯火が、残り3時間で消え去ろうとしていたその頃。
『大要塞』の中枢部では......
「隊長、『朱雀』5名ただ今到着しました!」
さっそうと現れた5人の娘は、皆スリム長身。童顔の中から発せられる眼光だけはナイフの如く鋭い。
「おう待っていたぞ。お前達が最初の到着だ。優秀だな。
この後、『白虎』『青龍』『玄武』の3部隊も続けてやって来る。まずはお前達が一番手柄を立てろ。
潜入者は3人。女1人に男2人だ。そこらじゅう破壊しながら今『ヴィレッジ』の方角へ向かったとの連絡が入った。
今すぐ『ヴィレッジ』へ行け。それで奴等を皆殺しにして来い」
今『朱雀』に壇上から命令を下した隊長なる者。それは他でも無い。尼寺『聖経院』の総支配人龍貴だった。
表向きは『尼寺の総支配人』
しかし、裏では『アマゾネス』のトップ。
二つの組織を束ねるそんな美魔王は、今日も冷静沈着。淡々と指示を送る。
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