第二十七章 最強兵士

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エマ......お前には目を掛けていたんだけどな。 どうしても私に逆らうつもりか...... 是非もない...... 龍貴はもの悲しげな表情を浮かべると、ポケットからタバコを取り出し、そして火を点けた。 フウッ...... もう忘れよう...... 龍貴が初めてエマと出会ったのは他でも無い。『帝徳ホテル』の駐車場だ。 小雪降る中、エマと繰り広げた一騎討ち。その時の記憶は、龍貴の頭の中に未だ鮮明に残っている。 大門剛助...... その者が龍貴であった事は今更言うまでも無い。 危うい一戦だった...... 見た目は圧倒的勝利だったのかも知れないけど...... 一瞬反応が遅れていれば、勝負は完全にひっくり返ってた。自分が勝てたのは運が良かっただけ...... エマ......あの時から私はお前を愛していた。 いや、もう忘れよう......そう決めたんだ。 それと、 自分がこんな事言っちゃいけないのは解ってる。 多分、 アマゾネスにエマは倒せない。 なんとなくではあったが...... その時、龍貴は予感していた。 再びエマと雌雄を決する時が来ることを。
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