第二十七章 最強兵士

27/45
前へ
/1040ページ
次へ
バンッ、バンッ! 反射的に銃口が火を吹く。 「居たぞ、追え!」 5人は一斉に影の跡を追う。 バタバタバタ...... 「くっそう......見失った」 影は確かにこの古びた民家の裏へと消えていったはず......しかし、いざそこへ駆け付けてみると、そこに人の姿は無かった。 すると再び、 バタバタバタ...... 今度は後方からだ。 「後ろか?!」 バンッ、バンッ、バンッ! 振り向き様に引き金を引く。 しかしそこへ行ってみると、やはり影は消えていた。 バタバタバタッ! 三度足音が。 「待てっ、挟み撃ちだ!」 獅子美、虎子、鷹奈の3人は正面から進む。そして豹音と熊華の2人は、左右から大きく弧を描いて民家の裏へと回り込む。 豹音と熊華の二人は、左右それぞれの壁に背を付いて、呼吸を整えた。 回りに隠れる場所はどこにも無い。 絶対、この民家の裏側に居る! そう信じて止まない両極の2人だった。 すると、 枝を踏む足音が。 パキッ! 「死ねっ!」 「覚悟っ!」 僅かに響いたその音を合図に、二人が影から飛び出した。 そして、 「「バンッ!」」 左右の銃口が同時に火を吹く!
/1040ページ

最初のコメントを投稿しよう!

366人が本棚に入れています
本棚に追加