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バンッ、バンッ!
反射的に銃口が火を吹く。
「居たぞ、追え!」
5人は一斉に影の跡を追う。
バタバタバタ......
「くっそう......見失った」
影は確かにこの古びた民家の裏へと消えていったはず......しかし、いざそこへ駆け付けてみると、そこに人の姿は無かった。
すると再び、
バタバタバタ......
今度は後方からだ。
「後ろか?!」
バンッ、バンッ、バンッ!
振り向き様に引き金を引く。
しかしそこへ行ってみると、やはり影は消えていた。
バタバタバタッ!
三度足音が。
「待てっ、挟み撃ちだ!」
獅子美、虎子、鷹奈の3人は正面から進む。そして豹音と熊華の2人は、左右から大きく弧を描いて民家の裏へと回り込む。
豹音と熊華の二人は、左右それぞれの壁に背を付いて、呼吸を整えた。
回りに隠れる場所はどこにも無い。
絶対、この民家の裏側に居る!
そう信じて止まない両極の2人だった。
すると、
枝を踏む足音が。
パキッ!
「死ねっ!」
「覚悟っ!」
僅かに響いたその音を合図に、二人が影から飛び出した。
そして、
「「バンッ!」」
左右の銃口が同時に火を吹く!
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