第二十七章 最強兵士

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総勢5人だった『朱雀』は、開始早々瞬く間に3人とその数を減らしてしまう。 頭たる『虎子』は残った2名と共に、素早く建物の影に身を隠す。 ハァ、ハァ、ハァ...... 突然の惨劇に、さすがのアマゾネスも焦りの表情を隠せない。 『虎子』は息を殺して思考を凝らした。 あっと言う間に2人殺られてしまった...... にも関わらず、こっちはまだ奴らの姿すら見れていない......完全に敵のペースにハマってる。 流れを変えなければ...... でもどうやって...... 次なる方針を決めかねる中、再び影は現れた。 敵は浮き足立つ『朱雀』に、息つく間すら与えるつもりは無いようだ。 影に素早く反応し、追撃に向かおうとする『獅子美』と『鷹奈』 しかし『虎子』はそれを制した。 「ちょっと待て! いいから落ち付け。 奴らの数は3人。あたしが見たところ敵の影は2人だ。 恐らく奴らのうちの一人が、我々の動きを監視して、残りの2人に指示を送っているに違いない。 うちらの動きは奴らに筒抜けだ。影を追うよりも、管制塔となり影に指示を送ってる者を先に潰す。 そうすれば、2つの影も身動きが取れなくなるだろう」
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