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『朱雀』の3人は身を屈め、小学校の窓から常に死角なるようなポジションを取りながら、慎重に近付いていった。
潜入者は今ごろ我々の姿を見失って、右往左往してるに違いない......
待ってろよ......今直ぐに2人の仇を取ってやる!
まるで勝ち誇ったような薄ら笑みを浮かべなから、小学校へと迫り行く3人の戦士達だった。
一方......
高い所から圭一とポールに無線で指示を送っていたエマはと言うと......
おや? 姿が見えなくなったぞ。
果て? どこへ行ったんだ?
双眼鏡でいくら探せども、残った『朱雀』3人の姿は見えない。
「エマさん、どう動きます? 指示下さい」
足元に置かれた無線から圭一の声が響き渡る。
「エマサン、誘き出し作戦ハ見事、壺にハマリましたネ。あと3ニン.......どうやって誘き出しシマスカ?」
続いてポールからも催促が。
「奴らの姿を見失った。我々の最大の武器は奴らに姿を見られていない事だ。お前達は、次の指示が出るまでそのまま待機。無闇に動いて見られたりするなよ」
「「了解!」」
それにしても......
奴らはどこに行ったんだ?
まさか......
この場所がバレたとか?
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