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※ ※ ※
「う、う、う......」
「サクラダ、サクラダ○△※◇......」
「メザメル、メザメル〆仝〇#......」
「こ、ここは......どこ......なの?」
「ヤバヤバヤバ......オキオキオキル∞£◎&......」
「コマコマコマッタ#※◎......」
その場所は各所に松明が焚かれ、目が眩む程の照度が保たれていた。
ベッドと言われれば、そんな風にも見える蕨敷きの上に、女性が一人横たわっている。
その女性は、今深い眠りから漸く目を覚ましたようだ。
腹部には手厚く包帯が巻かれ、その表面にはうっすらと血が滲み出ていた。
恐らく腹部に傷を負い、彼女を取り巻く5人の男達に、手厚く介抱されていたのであろう。
男達?
確かに骨格から判断するに、男である事は間違い無さそうだ。
人間なのか?
その答えは、
人間のように見える......としか言いようが無い。
異常発達した筋肉。
全身に浮かび上がった血管。
毒蛇の如く突き出た牙。
そして目は真っ赤に染まっていた。
その中でも一際大柄な男がゆっくりと口を開く。
「サ、サクラダサン......イタクハナイカ?」
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