第二十七章 最強兵士

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「サクラダさんって......あなた達は......」 自分の名を呼ぶ声に反応し、今ようやく覚醒を始めたその女性...... 他でも無い。 美緒だった。 「ギエーッ! 化け物!」 その姿が目に入った途端、眼球が飛び出さんばかりの驚きを見せた。 無理も無い。 目を真っ赤にした人間ウェポンが、5人も揃って無防備な自分の周りを取り囲んでいる訳だから。 そのまま失神してもおかしく無いシチュエーションと言えよう。 「「#◎£仝〆!」」 「「◇∞※&£!」」 「マテマテマテマテ!」 美緒の超音波にも近い雄叫び声に、慌てふためく4人と、両手を上げ落ち着かせる素振りを見せるリーダーだった。 跳ね起きてみて、美緒は自分の腹部に包帯が巻かれている事に初めて気付く。 一体、誰が? まさか...... 周りを見渡したところで、この者達以外に人の姿は見えない。答えは明らかだった。 美緒は腹部に巻かれた包帯に手を当てながら、ゆっくりと口を開く。 「あなた達が手当てしてくれたの?」 「「マアナ、マアナ」」 そう答えた『化け物』達。 未だ目は真っ赤に染まっているが、そこに敵意は感じられなかった。
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