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「じゃあ、真っ当な道に戻ればいいじゃない」
あっけらかん......
いつもの美緒の口調だ。
「コ、コンナカラダ......テオクレ」
俯く5人。
「遺伝子操作されたんでしょう。だったら遺伝子元に戻して貰えばいいんじゃない?」
またしても、あっけらかん。
すっかりいつもの美緒に戻っている。
「「ムリムリ、ムリムリ」」
「「ムチャムチャ、ムチャムチャ」」
揃って首を横に振る5人。
首振り人形みたいだ。
よくよく見れば、
意外とこいつら可愛いいじゃん!
なぜか愛らしさを感じる美緒。
鬼神の中に、母性が芽生える。
ん、ん、ん......
困った。
トイレが私を呼んでいる......
突然我に返る美緒。
トイレが呼んでいると言っても、トイレなどと言う近代的な設備が完備されているとは思えない。
この大自然にして、この連中。
トイレも大自然であるに違いない。
「ちょっと散歩してくる」
美緒は突然立ち上がった。
すると、
「うっ......」
突然、傷を負った下腹に電撃が走る。応急処置がされているとは言え、傷が癒えた訳では無かった。
「ヤクソウヌッテ、ヌイアワセ、デモマダダメ」
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