第二十七章 最強兵士

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リーダーは美緒の身体を優しく支えた。 うわぁ、男の身体だ...... 凄い固い筋肉! 太い腕! なぜか血圧が急上昇を始める。 あれ? 近くで見たら......意外とイケメン?! ちょっと待って! この顔見た事ある....... いつ見たんだ? 極神島の残兵って言ってたけど...... あ、あ、あ...... あ、あ、あ...... 思い出した! 「あんた、警備艇に乗ってたでしょう! 私達の乗ってたクルーザー停めて尋問した時の! 確か黒の長髪で真ん中分けで......」 「オー、オボエテダカ、スゴイ」 「......」 まあ、そんなのはどうでもいいか...... ダメだ、もう限界だ。 「頼むからちょっと一人で外に出させてくれ」 美緒は下腹を押さえながら、ゆっくりと洞穴の外へと、フラフラ歩き出していった。 暗闇に弱い彼らが選んだ場所だ。外は『大要塞』の灯りが煌々と照り輝き、見渡したところ、影になるようなスペースは存在しない。 唯一50m程南、岩の壁が競り出して洞穴から辛うじて死角となる場所を発見した。 あそこしか無いな...... ちらりと洞穴に目を向けてみる。 すると5つの野獣の顔が縦一列に並び、心配そうな顔をしてこちらを見詰めている。 シッ、シッ、シッ! 美緒は手を振ってあっち行けポーズをとると、5つの顔は、モグラ叩きゲームの如く即座に引っ込んだ。
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