第二十八章 『白虎』VS『玄武』

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「連中は最北の『焼却塔』に向かっているようだ。そこで迎え撃て!」 「了解!」 5人は闘志むき出しで、勇躍外へと駆け出していった。 アマゾネス最強と称される『白虎』 既に消滅した『朱雀』『青龍』とは、一線を画した風格が滲み出ている。 エマ達の前に立ちはだかる大きな壁となる事は、間違い無さそうだ。 よし...... 要塞の中は『白虎』に任せておくとしよう。 問題は外...... 人間ウェポンは思いの外厄介だ。 致し方無い...... 自分が行くしか無かろう。 龍貴はワイングラスをカウンターに置くと、重い腰を上げた。 見れば見る程の長身。まるで全身が剣のようにも見える。やはりこの女、ただ者ではない。 他の追随を許さぬ強烈なオーラを打ち放っていた。 龍貴は棚からある原始的な武器と赤外線スコープを取り出すと、『白虎』の後を追うかのように、外へと飛び出していった。 彼女が持ち出した武器...... それは他でも無い。 『弓』だった。
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