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「連中は最北の『焼却塔』に向かっているようだ。そこで迎え撃て!」
「了解!」
5人は闘志むき出しで、勇躍外へと駆け出していった。
アマゾネス最強と称される『白虎』
既に消滅した『朱雀』『青龍』とは、一線を画した風格が滲み出ている。
エマ達の前に立ちはだかる大きな壁となる事は、間違い無さそうだ。
よし......
要塞の中は『白虎』に任せておくとしよう。
問題は外......
人間ウェポンは思いの外厄介だ。
致し方無い......
自分が行くしか無かろう。
龍貴はワイングラスをカウンターに置くと、重い腰を上げた。
見れば見る程の長身。まるで全身が剣のようにも見える。やはりこの女、ただ者ではない。
他の追随を許さぬ強烈なオーラを打ち放っていた。
龍貴は棚からある原始的な武器と赤外線スコープを取り出すと、『白虎』の後を追うかのように、外へと飛び出していった。
彼女が持ち出した武器......
それは他でも無い。
『弓』だった。
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