第二十八章 『白虎』VS『玄武』

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「お前達の『頭』とは一体誰なんだ?!」 『赤』は顔を紅潮させ、突然立ち上がる。 「うぇーん! 怖いよ!」 いきなり声を荒げた『赤』に対し、真っ先に反応したのは恵麻だった。 「大丈夫、大丈夫。恵麻ちゃんに怒ってる訳じゃ無いからね」 なだめる『青』も必死だ。 「マリア様の心を持ったとてもお優しい方です」 「マリア様の心を持ってるだと?」 「『頭』と接する人達は、皆そのように彼女を称します」 「彼女......マリア様の心...... まさか......お前達の『頭』って......」 『赤』が思わず一人の女性の顔を頭に浮かべたその時だった。 トゥルルルル...... トゥルルルル...... 突然『青』の携帯電話が響き渡る。 すると、 「『頭』、本部からまた着信です!」 『青』が携帯電話を素早く『赤』に差し出した。 「よこせ」 今度は素直に受け取る。 「今、昼夜を問わずそちらに向かっています。......はい、申し訳ございません。色々立て込んでおりまして......はい、解りました。我々にお任せ下さい! すぐに参ります!」 カシャ、 ツー、ツー...... 「「「お頭!」」」 『青』『緑』『紫』の3戦士は、思わず身を乗り出す。 「今から我々『玄武』は『マンタ洞窟』に向かう!討つべき敵は......」 「「「敵は?!」」」 ............ ............ ............
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