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「グエッ!」
「ノワッ!」
「アア......!」
「タイショウ......ニゲロ!」
バタンッ、
バタバタ!
続けざまに、倒れ落ちる音と振動が響き渡る......
一体何が起こっているんだ?!
美緒の背中に冷たいものが走った正にその時だった。
パチンッ。
突然、暗闇だったその空間に明かりが灯される。
まっ、眩しい!
美緒の目に真っ先に映ったもの......
それは......
血を流しながら、息絶え絶えに倒れ込む5人のウェポン達の変わり果てた姿だった。
1人は矢が脳天に突き刺さり、
1人は矢が首を貫通し、
1人は矢が胸を居抜き、
1人は矢が腹に突き刺さり、
そしてリーダーの右目にも、
矢が突き刺さっていた。
「お前達......なんて事に......」
あまりの惨劇を目の当たりにし、美緒の身体は突然ブルブルと震え出す。
「『富士国』に人無しと思ったら、大間違いだよ!」
突然、上方から声が響き渡る。透き通るような女性の美しい声だ。
美緒は反射的に、声のするその方角へ銃口を向けた。
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