第二十八章 『白虎』VS『玄武』

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「グエッ!」 「ノワッ!」 「アア......!」 「タイショウ......ニゲロ!」 バタンッ、 バタバタ! 続けざまに、倒れ落ちる音と振動が響き渡る...... 一体何が起こっているんだ?! 美緒の背中に冷たいものが走った正にその時だった。 パチンッ。 突然、暗闇だったその空間に明かりが灯される。 まっ、眩しい! 美緒の目に真っ先に映ったもの...... それは...... 血を流しながら、息絶え絶えに倒れ込む5人のウェポン達の変わり果てた姿だった。 1人は矢が脳天に突き刺さり、 1人は矢が首を貫通し、 1人は矢が胸を居抜き、 1人は矢が腹に突き刺さり、 そしてリーダーの右目にも、 矢が突き刺さっていた。 「お前達......なんて事に......」 あまりの惨劇を目の当たりにし、美緒の身体は突然ブルブルと震え出す。 「『富士国』に人無しと思ったら、大間違いだよ!」 突然、上方から声が響き渡る。透き通るような女性の美しい声だ。 美緒は反射的に、声のするその方角へ銃口を向けた。
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