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恋愛体質で真面目な私?
美沙はバーテンの阿久斗にタバコを買ってくると伝え外に出た。
外気が清々しく、さっきの甘ったるい空気を吹き飛ばした。
駅前のファミマへフラフラとむかった。
身長166センチ、
長い手足に華奢な肩幅にたいして不釣り合いな張り出た胸。
夜の繁華街にいると道ゆく男たちにいつも好奇の目でみられる。
顔は中の上といったかんじで、かわいいとはゆわれるが特別整ってるわけではない。
目は丸く大きめだが鼻は少し上を向いていて、唇が厚く自然にしてると口が空いてしまう。
だが世間の中でみたら美人なほうだろう。
容姿も恵まれていて仕事も充実してる。
友達も多く家族とも仲が良い。
この生活のなにが不満なんだろう。
なぜか何もかも捨ててめちゃくちゃになりたい。
充実した生活になるほど壊したい。
誰かに傷つけられたい。
それで優しい手を差し伸べてほしい。
美沙が週末男を引っ掛けて誰彼構わず抱かれるようになったのは3カ月前だ。
彼氏と付き合って一年たつころ、会社で異動を命じられ、
銀座店へ配属された。
そこである男にあった。
一目で何かを感じた。
遅かれ早かれ彼のことを好きになるだろうとその時思った。
彼は思ったとおり素敵な人だった。
若手なのに物怖じせず、堂々としていて人望も厚い。
たまに適当なところもありおこられていたが、完璧すぎないところも魅力だった。
ちょうどその頃彼女と別れたばかりらしく、少し胸が高鳴った。
もちろん私には彼氏がいたし周りも周知の事実だったため、絶対になにも起こしてはいけない。わかってはいた。
臆病なわたしは連絡先もきけず、彼氏とも別れられないでいた。
ちょうど異動から半年、彼に彼女が出来たのだ。
正直ショックだった。
たらたらしていた自分が悪かったのだ。
だが彼女が出来たということは関係を持ったとしても同罪。
彼が交際をはじめてから1カ月後私たちは飲みに行った
色々相談したい事がある。と誘ったのだ。
わたしはやりすぎない程度にセクシーな格好をした。
ものを拾うふりをして胸元を見せ、挑発した。
内心嫌われないか不安だった。
今晩彼に抱かれたい。わたしの決心は固かった。
飲んで行くうちに彼の手がわたしの太ももへ
私は手を振り払うふりをしつつ、嬉しかった。
そのあとも私達は他愛もない話でもりあがった。
かれは話が上手いしユーモアがある。
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