シリウスの輝き

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「咲夜!おはよう、今日もきれいな二重だね!」 「えっ!?」 朝、学校へ行って友達の一言に衝撃を受けた。 どうしてそんなことを言うの? “今日も”? いつも一重なのに…? 「さーくーやーちゃん!」 「ひゃあっ!ルクレイ!?」 「あっ、僕の姿は他の人に見えないから安心して! それと、咲夜ちゃんはもともと二重だってみんなの記憶を書き換えておいたよ!」 「そうなの?」 「うん!だから安心して他の願いを言ってよ! ほら、伊藤くんが来たよ!聞いてみなよ、好きなタイプ!」 …、いつもは伊藤くんに話しかけることもできないけれど、今なら…、二重になった今なら…! 「いっ、伊藤くん!」 「あっ、城崎さん。おはよう。」 「おは、よう!えっと、急で申し訳ないのだけれども、伊藤くんの好きなタイプを教えてもらってもいいですか…?」 「えっ?急にどうしたの?」 伊藤くんが少し困った笑顔をこぼしながら言った。 「あっ、ご!ごめんね!急に!」 「全然いいよ、ちょっとびっくりしただけ。 そうだなあ、かわいいよりきれいな人がいいなあ。 ほら、ドール人形みたいな! あっ、でも一番大切なのは性格だよ!優しい人がいいね!」 「ドール人形…。」 「うん?」 「あっ、ううん!ありがとう、伊藤くん!」 私は急いでトイレへ駆け込んだ。 「わわっ!咲夜ちゃん?急に走り出してどうしたの?お腹痛いの?」 「ルクレイ。次の願いが決まったよ。 次の願いは…。」
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