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自衛隊Vー22オスプレイが爆音をたてながら、何機も島の基地に舞い降りる。
N『20XX年 日本の排他的危険水域にある絶海の孤島』
ヘリのドアロックが解除される。
電子音声「呪殺者番号108番、出ろ!」
腕につけられた腕輪の番号108が映る。
厄神「おるわおるわ、うじゃうじゃと」
着物幼女の下半身だけ映る。
了「ここが終焉の島『絶島(Z)』ですか厄神(やくじん)様?」
訊く男の口元だけ映る。
厄神「呪いの強者どもが集いし島じゃ」
不気味な格好をした呪術者や魔術師たち。
了「この島に『呪殺學園』があるのですね」
学生服を着た禍神 了(まがみ りょう)の登場。
その肩に乗るオカッパ髪にモチモチのほっぺをした幼女は、着物に布マントを羽織り猫の尻尾を生やした厄神(やくじん)である。
だが突然、了の背後でオスプレイが大爆発する。
「100億円の機体が」「原因不明の爆発だ」騒然となる。
了「あの…大丈夫ですか?」
おずおずと声を掛けるが、了を恐れて隊員が腰を抜かす。
「あれが噂の禍神了か」「聞きしにまさる厄病神だな」周りの者が遠巻きに噂をする。
それにゲンナリして頭を掻く了。
厄神「気を落とすな。災厄を招くのがおぬしの運命じゃ」
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