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そこに狩衣姿の男と女2人が近寄ってくる。
鬼一「うちは土御門 鬼一(つちみかど きいち)や。よろしゅう頼んます」
あえか「うさんくさい京都弁だな」柳眉をしかめる。
鬼一「商売柄ハッタリがきくさかい。そないいえば美人さんは、鞍馬の義経流剣呪術どすな鞍馬天はん」
了「義経流剣呪術…?」
あえか「源義経が興した剣流に呪術を加えたものだ」
鬼一「ほしてこっちゃの天然不思議ちゃんはラブ・クラフト・姫々(きき)ちゃん」
髑髏のティアラとウェディングドレスの清楚なお嬢様を紹介。
鬼一「ボンキュッボンが如月・ヴァナルガンド・冴子(さえこ)さんや」
黒ボンテージに巨乳を露わにした金髪美女を紹介。
姫々「鬼一さん、オヤジみたいです」
冴子「ボンキュッボンって、お前は昭和か」
厄神「土御門流の陰陽師に、クトゥルー神召喚術の隠者、それにライカンスロープ獣呪術の使い手だな」老猾な笑みで3人の番号を見る。
鬼一の番号46。姫々は32。冴子は55。
その向こうで壁に寄り掛かり腕を組んでいる、鋼のような男に視線を向ける。番号は107。
厄神(あれは誰であろうな…)
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