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さてさて、魂が入れ替わって生き還った前タケル(以下、優君)は、僕が当初死亡判定が下されていた事、それがどうやら自殺をした事によるものと言う事で、僕が死んでから約2週間後に久しぶりに学校に登校した。
優君の夢を通して見たクラスメートたちの、優君を見るときの恐怖する顔はトラウマだなぁ。とは言っても、その後の惨劇は、もうトラウマのレベルを余裕で越えて行ったけど。
彼はわざといじめっ子グループの呼び付けに体育館裏に向かって行ったんだ。どうやら自分たちのせいで自殺を図ったと周りに知られたくなかったらしい。
もうびっくりしたもん! いきなりリーダー格の股間を蹴り上げて、体をくの字に悶絶している相手の頭に本気で拳大の石で殴りつけた時は。
「あぁ、これも夢で見せる事になるのか? 大丈夫! 2発頭に入れたら多分死ぬから、2発目からは顔にする」
彼はその言葉通り、リーダーの顔の鼻を潰して、インプラントでの歯の総入れ替えが必要なくらいぐらいボコボコにして見せた。リーダーは、眼底の骨も砕けていて、優君は笑っていたけど、正直この記憶を見たときは吐きそうだった事を覚えている。
でも、リーダーだけじゃないんだ。 いじめっ子は6人いた。その光景に、逃げてしまった3人の事は語らない。ちょっと思い出したくないほど後日痛めつけられていた。
逃げ遅れた2人に関しては、それに比べればまだ良い方なのかな?実際は可哀想だったけど。
一人は一本背負いから肘を極められそのまま骨折、顔を踏みつけらて鼻血、股間を蹴り潰された。多分、再起不能。
もう一人はおびえて腰抜かしているのにやっぱり石で殴りつけられて、優君は笑いながらプロレス技かけて両手両足を全部砕いて指なんかも一本残らず折っていた。
半殺し、というか8分の7殺し?
『しょーりー!』
警察も救急車も呼ばないで、スキップしている所を記憶を通して見た僕は、彼のタケルとしての体に転生したことに後悔しつつ、彼が残してきた環境をどうやって生きようと悩んだ物だったよ。
嫌だよぉ? 転生したら実は命狙われていましたとか…
余談だけど、学校の清掃のおじさんがいじめっ子たちを見つけるのがあと30分遅れていたら全員死んでいたとかなんとか。
うん、この話はもうこれ以上は何も言わない。
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