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涙目で迫る俺に、悠はキレたように眉根を寄せ目を細めると
「・・・っ」
俺の手を掴んで、自分の股間へ導いた。
「うわっ」
咄嗟に手を離す俺に
「…分かっただろ?」
悠はフッと悲しそうな表情を浮かべた。
イヤイヤ、意味分かんね…。何で股間熱くしてんだよ?
「…歩のあんな姿見たから?」
「それもあるけど、違う」
ツーッと背筋に冷や汗を滴ながら聞くと、否定された。
あるんだ…と内心ビックリするが、それ以外に理由が分からなくて“どうして?”と見ていると
「ニブちん」
思いっきりデコピンされた。
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