第7章

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涙目で迫る俺に、悠はキレたように眉根を寄せ目を細めると 「・・・っ」 俺の手を掴んで、自分の股間へ導いた。 「うわっ」 咄嗟に手を離す俺に 「…分かっただろ?」 悠はフッと悲しそうな表情を浮かべた。 イヤイヤ、意味分かんね…。何で股間熱くしてんだよ? 「…歩のあんな姿見たから?」 「それもあるけど、違う」 ツーッと背筋に冷や汗を滴ながら聞くと、否定された。 あるんだ…と内心ビックリするが、それ以外に理由が分からなくて“どうして?”と見ていると 「ニブちん」 思いっきりデコピンされた。
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