233人が本棚に入れています
本棚に追加
やよいはきっと......ずっと気持ちを抑えてたんだ。
そう思ったら、やよいが凄く愛しく思えた。
「うん、ちゃんと伝えて欲しい」
そう言って柔らかな栗毛を撫でた私の首にやよいが手を回した。
不意打ちでガクンとなった途端、耳元でやよいが囁いた。
「美来先輩......大好きです」
ふわっと甘い香りが鼻腔を刺激して、蕩けるような声が耳の奥でじんわりと溶けていく。
ちょちょっ......待って。
この不意打ち、ヤバすぎる。
耳だけじゃなく、全身が急激に熱をもって熱くなった。
最初のコメントを投稿しよう!