同性と付き合う、ということ

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 まったく、隣に住んでるってのに......  いつまで続けるつもりだろ。  シャワーを浴びてリビングに戻ると、外の方でカタンと音がした。    なんだろ。  扉を開けると、ドアノブに可愛らしい花模様の紙袋がかかっている。    これ......  紙袋を開けると、そこには栄養価の高そうなお弁当と1枚のメモが入っていた。  『もしよかったら、食べて下さい』  連日バイトで、朝食はまともに食べず、お昼もテキトーな私を心配しての配慮、ってことか。  名前は書かれてないけど、字を見ればやよいからってことは一目瞭然だ。  あんだけ私のこと避けておきながら、なんでこういうことするかな。  気になるなら、ちゃんと話すればいいのに。
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