同性と付き合う、ということ

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 そのまま家を出ると、やよいの家のインターホンを鳴らした。  当然、居留守。  それは私も分かってたわけで......  バンバンバンバン!  「やよいー!いるんでしょー!   開けてくれないと近所からうるさいって警察呼ばれて困るんだけどー!!!   しかもパジャマだしー!変質者扱いされたらどうしてくれんの!!」  警察という言葉が効いたのか、内側から扉がガチャリと開いた。  困ったようにやよいが私を見上げる。  「中、入れてくれる?   ここに立ってたら、また怪しまれちゃうかも」    やよいは、「は、はいっ!」と言いながらピョンと後ろへ仰け反った。      ピョンって......うさぎみたい。  私じゃ、こうはいかないよね。
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