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それはあの日のことが原因だと自覚していた。
『私が好き、なのは美來さんなんです......
ずっと...ずっと、好きだったんです....』
やよいからの、突然の告白。
そして......
『美來さんは...私のこと、嫌い...ですか?』
潤んだ瞳で見上げられて......やよいの色香を帯びた顔が鼻先まで近づき、甘くて芳しい匂いに包まれたら、否定なんて出来なかった。
気づいた時には、彼女の唇が重なっていた。
こんなキス、初めて......
温かく柔らかい艶のある唇は甘美な味で、重ねているだけで陶酔してしまいそうだった。
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