同性と付き合う、ということ

7/65
前へ
/66ページ
次へ
 やよいは私が中等部の頃から好きだったわけで、彼女の言葉やキスには相当の思いが含まれていたはず。  だから、私はそんな彼女の思いを軽々しく受け止めていいわけない。  ちゃんと、彼女の重さと同じ重さで受け止めてあげたい。  だから、やっぱり今は......追いかけちゃいけないんだと思う。  さっきの、キス......  唇に、指を当てる。  まだあの温もりの余韻が、残ってる。  やよいの唇、すごい柔らかくていい匂いがした。  唇同士重ねただけなのに、吸いつきそうな感じだった。  湊とは、全然違う......  凄く、ドキドキした。  「っっ......」  って、何考えてんだ、私。  これじゃ、ただの欲求不満じゃん......
/66ページ

最初のコメントを投稿しよう!

233人が本棚に入れています
本棚に追加