第1章

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「ひなたー」 背後から、ボクを呼ぶ声がした。 ボクは現実にひき戻された。 彼女の笹口だった。 「まぁた、こんなところにいてー」 「メシなら、4時限目の前に食ったよ。昼休みは昼寝昼寝」 「ひどーい。せっかくお弁当つくってきたのに」 「校内でベタベタすんの、ヤだってば」 「……せめて、お弁当ぐらい食べてよ」 下を向いて、スネる笹口。 「あー。悪い。放課後、食うから」 「本当ね」
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