カイロウ

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甘えたいように、甘えさせてあげたい――それが時に辛くても わからないことだらけでも それでも毎日、彼女と積み重ねていく時間が。 大切なものになっていくから。 二人揃って間にみやびちゃん。 手を繋いで歩くその姿は、――どこからどうみても 「――あ」 開いたエレベーター ――これは。 「おはようございます、このマンションだったんですか」 ヒロがそう言って 「仲のいいご家族ですね、三人揃って」 にこやかに愛想よく微笑む――エレベーターの中の、お兄ちゃん 「いえ、そんな」 お兄ちゃんの足元には、――みやびちゃんとかわらないほどの身丈の女の子がじっ、とこちらを見ていた
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