シッソウ

25/35
前へ
/733ページ
次へ
何度か佐伯の額に保冷剤をくるんだタオルをかえに寝室に入った いくらか落ち着いたのか、佐伯の表情が和らいでいたのを確認したあと、俺もリビングで仮眠をとった 疲れていたにもかかわらず、少し敏感になっていたのか、 朝方、物音がしてすぐ目がさめた 脱衣場から、水流音がして、 ああ、佐伯が目覚めたのか、と身体を起き上がらせると、 俺は化粧台に顔を突っ込んでいる佐伯に声をかけた 「……だいぶ楽になったか?」 「うやぁっ!!」
/733ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9452人が本棚に入れています
本棚に追加