シッソウ

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病人を押し倒すほど腐りきってはいない でも、そういう対象を目の前に、平気な訳じゃない 元々、そういうクズなんだ 「下に、ない?」 「は?下ってドコですか?」 「……」 仕方なく、ゆっくりと振り向き佐伯から視線を背けたまましゃがみこむと洗面台下の扉を開いて歯ブラシをグイッと佐伯に差し出した 「あいたっ」 佐伯のお腹に刺さった 「わ、悪い」 「何なんですか!!さっきからっ!!」 「――お前が悪いんだろう」 「はっ!?」
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