シッソウ

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佐伯を、そういう風には……したく、ない。 佐伯とは話をしたかったけれど、そういう状況ではなくなって、仕方なくリビングに戻った しばらくすると、パタパタと足音がして 「みやびちゃん、風邪がうつったらどうするんですか」 怒った佐伯が現れた 「雅がお前から離れたがらないんだから、仕方ないだろ」 「みやびちゃん――」 「風邪ひいたら、ひいた時だろ」 「うわ、無責任、父親失格ですね」 「ああ、そうだな」 知ってるよ、お前が言わなくても。 充分に、な
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