シッソウ

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何故だろう ――佐伯といると、自分を隠す必要がないからだろうか 気遣いがない 今更着飾っていい格好をしなくても 佐伯は真正面から俺に立ち向かってくる 互いに秘密を保持しながら――探りあうこともせず そして、共存できる そんな、気がした いつかは手放すつもりでいたんだ ただ、日々の生活に終われて 大切な事が見えていなかった
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