第4章 勇気

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第4章 勇気

4-1 時は7月中旬。 あの日彼と「おはよう」の挨拶をしっかり交わす事が出来たのだが、あれ以来、実は何の進歩もない。 ただ、目が合うくらいなだけ・・・。 でも、目が合うからと言って、最近毎日合わなくなってきた。 その事に私は、危機感を覚えていた。 「告白したいなぁ・・・。」 目が完全に合わなくなる前に、彼に告白をしたい。そういう想いで頭がいっぱいになる。 私はいじめられているからといって完全に友達がいないわけではなく、気軽に話せる友達が少数だがいたので相談したら、 「告白しても大丈夫じゃない?」 という返事を返してくれた。友達曰く、告白することは自分の想いを正直に伝えることだから、女子から告白しても別に何もおかしいことはないよ。とのことだった。 ・・・だが。 彼と私は3年生になってからまともに話しをせず、ただ目が合うだけ。 「仕方ないかぁ。だって、いきなり話しかけたら、びっくりされるからな。」 私は、手紙での告白を決めた。
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