第1章 今日

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1-2 朝。 学校に着くと、まず自分の席へ座る。 挨拶してくれる人は、今日はだれもいない。 自分からすれば皆返してくれるし、されるときもあるのだが、今日は無し。 自分の席へ着席してから数分後、いじめの主犯格のモモコが来た。 こいつが皆に私の悪口を撒き散らしている。 私の悪口を信じずにモモコの事を嫌うヤツらも半分くらいいることが幸い中の幸い。 こいつがいなかったら、私いじめの大半が終わる。 あっ、また何かいってるよ。 「ユリ今日もキモいね。雑菌だらけだよ。」 「えっ・・・。・・・・・・うん。」 今の悪口を聞いた子は、モモコの後ろの席の女子ミホだった。 ミホは私と同じ部活の子。 結構仲良し。 ミホが戸惑うのも当然だろうな。 ミホがモモコの事を嫌っているのは有名だし、悪口を言っているのも何回も見ている。 けど…。雑菌・・・か。 お決まり文句ですな。 雑菌扱い・汚物扱いされ煙たがられることは誰もが傷つくことなのだろうけれど、もう私にとっては慣れっこだ。 まぁ本当は慣れては駄目な事なのだろうけれど。
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