第3章 振り向いて・・・!

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3-4 その2日後。 「いってきま~す。」 今日は月曜日だから、普通に学校がある。 朝食も支度も済ませ、私は家を出た。 そんな月曜日の登校中。 「・・・あ。」 歩いていると、彼に会った。 去年も2年前も会う時は会っていたけれど、心の中で1人ドキドキしていただけ。 ・・・でも、今日は何か違う気がする。 そういう、予感を感じる。 「自分からの努力がなければ、何事も始まらない。」 頭の中にふとその言葉がよぎって、私の口から言葉がこぼれた。 「おはよう。」 「あぁ、おはよう。」 私の他愛もない挨拶に、彼は満面の笑みで挨拶を返してくれた。 彼と関わったのは今日はこれだけだったけど、私は1日中その事だけで浮かれていた。 ニヤニヤした顔を抑えるのだけでも精一杯だった。 「チッ・・・。」 だがモモコは、それを後ろから見ていた…。
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