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【俺のだって知らなくても、靴のニオイフェチでもいいよ。オレ、すずの全部が可愛い。大好きだよ】
「…………!」
思わず見上げた視線の先には、ニコニコと笑うほっぺのお肉。
「今朝ね、なぁんとなくすずの様子が変だったから、昇降口に戻ったんだぁ。そしたら……オレの体育館履きクンクンしてて、照れちゃったぁ」
(ブタ山くん……えっ!? これ、ブタ山くんの上履き!? え、え、え、蒼汰くんのじゃないの!?)
「あー、なんだよ双山、お前のが先に告ってんじゃん。てかホントにいいのかよ。すずって、かなりヤバいへムタイフェチみたいだぞ?」
「もほほほ、ぜーんぜん。特殊でエロいやーん。ますますギャップ萌えぇ~」
…………ボーゼン。
つまりブタ山くんがこの極上パヒューム上履きの持ち主であって、あたしを大好きで、あたしのへムタイ癖も全くもってアリだと……?
「……よく言ったわ、あっぱれよブタ山」
凛と通る声を響かせたのは、それまで黙って成り行きを静観していた七瀬ちゃん。
「七瀬~、豚山じゃないよ、オレふたやまぁ」
「わかってるわよ、フト山。でもひとつ言っとくわ。すずは上履きだけじゃなくて、ゴム製品のニオイ全般のかなりコアなフェチなの。本当に大丈夫なのね?」
「ぴゃっ! な、七瀬ちゃんどうしてそれを……!」
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