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クラスメイトは・・・ワカメ?
廊下では朝練が終わったのかみんなが急いで教室に入って行く
それを私は廊下の一番隅で見ていて誰も気づかない
何故か先生が驚かせたいから隠れていてと言われた。
どうやら生徒には転校生が来ることを言っていないらしくサプライズだそうだ
あの先生の行動につっ込んでいたら多分キリがなさそうだからやめておく
そうして生徒がみんな教室には行っていたようで
教室の前で待機をしている
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
今日もいつもと変わらない朝だった。
朝練ではミーハー達が嫌ってほどきて
相変わらずうるさい猫なで声で応援では無いだろう訳の分からない事を叫んでいた。
どんだけ暇なんだよアイツ等
邪魔んだよな、サッサと散れ!!
そうして朝練も終わり教室に入ると
「切原くぅ~んおはよぅ~?」
ちゃんとした日本語で話せよな
うるさい女子を一睨みして自分の席に着くと
HRの始まるチャイムが鳴った。
「さて皆さんにお知らせがあります。」
うちのクラスの担任がいきなり発表があると言い出した。
「実は・・・
今日転校生が来ました!!」
はっ!?
突然の発言に一瞬全員止まるがすぐに辺りは騒ぎ始めた。
嘘だろどうか男であってくれ
女なんてミーハーなんて来るなよ
なんて俺の思いは神には届かずあっさりと期待は敗れた。
「今日転校してきた、国崎 あみさんです。」
そこに居たのは正真正銘の女だった。
「国崎 あみです。
皆さんどうぞよろしく♪」
挨拶を一言言っただけで辺りは
「キャ~!!
カワイイお人形みたい!!」
「国崎さんか彼氏いないかな」
「よっしゃー!可愛い子来た!!」
この騒ぎだ
たしかに顔は整っていると思うが
しょせんは女どうせテニス部の事を知ったら・・・
うるさいのが一人増えた。
心の中で悪態をつく
「国崎さんは切原君の後ろの席に座って」
嘘だろ!?
なんで俺なんだよ・・・
「すみません切原君?ってどこに座ってるんですか?」
キョロキョロと辺りを見回しながら聞く
「あそこに居るワカメみたいな髪形してる人だよ
切原君手を挙げて」
担任の容赦のない一言にみんな笑い
俺は斜め前に居た男子にドンマイと言われた。
渋々手を上げると国崎が俺の方に来て
「よろしく」
と言われたがこっちはよろしくするつもりはない
舌打ちをして窓の方に視線を移動した。
だが国崎は気にするような素振りは見せず自分の席に座った。
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