第2楽章 大会と亀裂と合宿

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「お願いがあるの」 「 お願い?ですか?」 「小さい頃みたいに……私に接して欲しいの……それはもちろん夕ちゃんの事もね?……」 「え、でも……上下関係を崩すのは流石に……」 「いいのよ……だって堅苦しいスクールアイドルなんて嫌じゃない?それに真昼だってみんなにはわりとラフでしょ?……礼儀正しくしすぎても堅苦しいだけ ……何よりも私はそんな夢ちゃんより昔の夢ちゃんが好きなの……」 「美代さん……」 「ごめんなさい……私のイメージを押付けてしまって」 「いい……ですよ……私も実は……少しづつやりにくくて……やっぱり年上で学年が上でも美代お姉ちゃんは美代お姉ちゃんだし」 私は微笑む 美代さんを久々にお姉ちゃんって呼んだ気がする 本当はいつものようにこう呼びたかった。 昔から馴染みのある呼び方 高校に上がってからはすっかり呼んでないなぁ お互いに嬉しくなった 「お姉ちゃん?……fairyにはお姉ちゃんが必要なの……みんなも必要……みんなといるのは楽しいだからずっとスクールアイドルしていたい……でもそれは無理だから……三年生が卒業する時…(サァー)…するね」 肝心な所で風が吹き聞こえたかはあやゆかった でも美代お姉ちゃんにはしっかり伝わったらしいです 「分かったわ…私は見届ける反面、あなた達に着いてくわ……でも時が来たらそのことは自分で言いなさい……」 「うん!ありがとう!」 「ボソッ……私こそありがとう……」 「?」 「何でもないわ、行きましょ」 「うん!」
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