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こちらが黙ってると相手は無視されたと勘違いしたのか露骨にその悪人面を歪める。もう雰囲気とか迫力的に手を出されてもおかしくない。ていうか、握りしめた拳が見える。
こうなったらカイトも対応しない訳にはいかない。平和に生きてきた現代っ子にはこの状況での暴力には堪えられない。純粋に痛いのが嫌だ。
「お前ら……こんなことしてタダで済むと思うなよ…」
「ああ?」
カイトが何だか負け犬丸出しの台詞を覇気を失った声で吐く。カイトも言ってから自分の発言に気づいたようでやっちまった、みたいな顔をしている。
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