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人影に近づいていく。人影は何かを一生懸命探しているようでしきりに移動したり、頭部だと思われる位置を左右にキョロキョロさせている。
後ろから男達が騒ぎ立てながら近づいてくるのが分かる。どうやら無意識に自分の足はスピードを落としていたらしい。
舌打ちをして、速度を上げる。
そして、改めて前方を見る。すると衝撃の事実に気づいた。
――ああ、もう!どんだけついてないんだよ、俺!?
人影の正体。それは――
「?……!?」
――カイトと同年代の女の子だった。
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