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そのおぞましいイメージにカイトは口を押さえつけて吐き気をこらえる。ピチャッ、ピチャッ、と水滴が落ちる幻聴まで聞こえ出した。それらの光景が音が感覚がカイトを揺さぶる。
やがてそれらは背景に留まらず、少女の体にも見え初めて――
「あ、れ……?」
――突然消えた。
カイトが深く考えず、疑問を消化する前に消えてなくなり内心で首を傾げる。
考えた結果、見間違いそうでなくとも何か意味のあるものに思えなかったのでカイトは記憶から削除する。
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