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「俺今ライン封印中で、ツイにいるんですけど腐垢なんでボッチなんですよ。フォローしていいですか?」
「いいよー」
サイトを閉じてツイッターを開き、スマフォを紺野くんに渡す。紺野くんは両手にスマフォを持ち親指をすいすいと動かしている。
「例の脳内男の娘なんですけど、ヤンデレかもしれないんですよ。ラインが怖いことになってて。教室前の廊下に突っ立てるから会っちゃうじゃないですか。んで何か用か聞くとお前待ってるわけじゃないからって。じゃあ誰待ってるんだって話なんですけど。んで無視してるとラインが。教えたの誰だよって頭抱えました」
「上級生のクラスまで来るなんて根性あるね」
「ラインではデレてるんですよ。そういうヤンデレのギャップに萌えてた自分乙状態。現実ではキモいだけでした」
「あー。二次元美少女の特権だからなー。紺野くんかっこいいから、その子も諦めきれないのかね」
紺野くんが返してくれたスマフォを見ると、フォロワーが一人。アイコンは俺と同じ卵だった。
「…コンキツネさんよろしくーっと」
「センさんよろー、っと。そういや痴漢どうです?」
「一本前にしたから平気。でも前のより混んでて。そうそう俺ショタにはまった。同じ車両に小学生いてさ、ショタ系支部で調べて沈みました。ロリは回避したのにショタ。もう駄目かもしれない」
「兄弟とかいいっすよ。リーマンかけるショタもグー」
「…ごめんショタ攻め」
「…あー…あー…まあ千代田さんらしい、かな?」
鞄を引き寄せ、買った本をしまい渡す本を取り出す。紺野くんもリュックから本を取り出した。
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