2:通勤電車

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視線を紺野くんから外し正面に戻す。 「揉まれてるなーってくらいかな」 「ああ、ですよね」 「ですです」 「尻揉まれたくらいじゃあんあん言いませんよね」 「言わないよねー」 それからしばらくお互い無言でいたが、紺野くんが思い出したように話し始めた。 「先週の脳内男の娘なんですけど、お断りしたんです。そしたらひっぱたかれたんですけど、あれなんなんですかね。その場ですぐ断らなかったからなんですかね。期待外れの返事だったからですかね。けっこう痛くて、でもやり返せないの卑怯な気がするんですけど」 「ああ…女性は叩けないよね。言葉で責めてもこっちが負けるしね。すぐ感情的になるの卑怯だよね。そう考えると、ツンデレは現実ではキツいかな」 「キツいですよねー」 「ねー。ラノベならいいのにね」 「ラノベは美少女ですから」 「美少女いいよね。胸は小ぶりがいいけど、最近大きい子が多いんだよな」 「幼女くらいですよ貧乳は。幼女の乳首には萌えないのに、男の乳首責めには萌えるんですよね俺」 「わかる。俺もロリ成分ないから幼女より男かな。男なのに乳首で感じて戸惑うのがいいね」 「こう…乱暴に弄ってるのがツボで、痛くて涙目の受けのアップまでがワンセットです」 「紺野くんは攻め視点ぶれないね」 「千代田さんは受け視点ですね」
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